
気づけば一年も折り返し。
半年間の疲れや穢れを祓い、新たな気持ちで残り半年を迎える神事が「夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)」です。
夏越の大祓とは
夏越の大祓は、一年を半年ごとに区切り、これまでに身についた「穢れ(けがれ)」や災いを祓う神事です。
ここでいう穢れとは、罪や悪いことだけを意味するものではありません。日々の疲れやストレス、失敗、悲しい出来事など、心や体にたまったマイナスの気を含みます。
半年を振り返り、一度リセットすることで、残り半年を健やかに過ごせるよう祈願する、日本ならではの節目の行事です。
夏越の大祓の由来
その起源は1000年以上前にさかのぼり、平安時代には宮中行事として行われていました。
また、「茅の輪くぐり」の由来として有名なのが、蘇民将来(そみんしょうらい)伝説です。
旅の途中の神様を温かくもてなした蘇民将来に対し、神様は「茅で作った輪を身につければ疫病から免れる」と伝えました。その言い伝えが現在の茅の輪くぐりへと受け継がれ、無病息災を願う神事として全国へ広まりました。
茅の輪くぐり
夏越の大祓で最も親しまれているのが茅の輪くぐりです。
境内の参道に設置された大きな茅の輪を、決められた作法に従ってくぐり、心身を清めます。一般的には「左・右・左」と八の字を描くように三度くぐりますが、作法は神社によって異なるため、案内板や神職の説明に従いましょう。
青々とした茅の輪は初夏らしい美しさがあり、写真映えすることから、近年では若い世代にも人気を集めています。

人形祓とは
多くの神社では、人形(ひとがた)を使ったお祓いも行われます。
紙で作られた人形に自分の名前や年齢を書き、息を吹きかけたり体をなでたりして、自身の穢れや災いを人形へ移します。その後、神社でお焚き上げや川へ流す神事が行われ、災厄を祓います。
茅の輪くぐりと合わせて行うことで、より丁寧に半年間の心身を清められるでしょう。

神社ごとに注意したいポイント
夏越の大祓は全国の神社で行われていますが、神事の日時や内容は神社によって異なります。
- 神事は6月30日でも時間は神社ごとに異なる
- 茅の輪は数日~数週間設置される神社もある
- 茅の輪くぐりだけ自由に参加できる場合がある
- 人形祓は事前申込みや初穂料が必要な神社もある
せっかく訪れるなら、事前に神社の公式サイトやSNSで確認しておくと安心です。
心を整えて、後半の半年へ
夏越の大祓は、ただ厄除けをする行事ではありません。「ここまで頑張った自分」をねぎらい、新たな気持ちで半年をスタートするための節目です。
木漏れ日の美しい境内を歩き、茅の輪をくぐり、静かに手を合わせるひとときは、忙しい毎日にほっと一息つける時間になるはず。
今年の6月30日は、日本の美しい伝統文化に触れながら、心も運気もすっきりリセットしてみませんか。


コメント